R Shiny を使ってWebアプリを作って動くまでやってみる(3)構想

本シリーズでは、「心理学の尺度開発」に特化した、GUIベースの統計処理ソフトを作り上げることを目指しています。

本日は、とりあえず開発環境の準備です。

基本的にマシンはWindowsでもMACでも問題ありません。私はMAC派ですので、スクリーンショットはMACになってます。

シリーズの途中で、大いに参考になりそうないけてる統計アプリjamoviをご紹介しました。

GUIベースでRを動かすアプリですが、スタイリッシュで、リアルタイムの反応が使いやすい印象でした。
試行錯誤しながらの利用にはとても良いと思います。

ではこのシリーズで作る予定のアプリにはどういった要素を入れようとしているのか改めてまとめてみます。

1 統計処理用途のアプリとする

私に土地勘のある統計処理をテーマとしたアプリを作ります。知らない分野を取り上げてもうまくいかない恐れがありますので
ここは貢献できそうなテーマとして統計処理アプリとします。

2 汎用性は求めず特定のタスクに最適化されたアプリとする

SPSSjamoviなどGUIをベースとした統計計算ソフトは使いやすいことから
社会科学系の研究者を中心にとても使われています。一方で、アプリの利用分野が汎用性を持って作られていることから
特定の分析タスクや手続きの実行時にどのメニューやオプションを選択すべき等で戸惑うことがおおく、
教科書やネットを検索してなんとかやってみているケースも多いかと思われます。

このため本シリーズで作るソフトでは特定のタスクに極限までフィットさせることで、その目的だけでは他のどの統計ソフトよりも
使いやすく最適な結果が得られることを目指します。

具体的には、心理尺度開発のためのツールとなるアプリを作ります。心理尺度開発を行うとき色々と実施しなければならない
統計分析手続きがあります。例えば、シーリング、正規性など基本統計量の確認、内的整合性、テストリテスト、探索的・確認的因子分析、などなど。
こういった処理メニューを手順を踏んで着実に実行するようなイメージのアプリとなる予定です。

3 販売を目的とはしない

営利目的で作るわけではなく、タイトルにもあるとおり、初心者が自習的に作ってみるシリーズです。
よって、アプリの完全性は求めませんし、できあがるのがいつになるかも未定です。

途中経過はshinyapps.ioあたりでの公開を考えています。

いろいろと前置きが長くなってますが、裏では着実に作り始めていますので徐々に成果も書いていきたいと思います。